卒業シーズン。
だから、と言うわけではありませんが映画『卒業』の話。
最近、1967年の映画『卒業』を観たのです。前に観たときはたぶんTV放送の洋画劇場番組系、とWOWOWあたり、画面の比率は4:3のブラウン管TV。そのころはストーリーを追いかけることに夢中で観ていたことと、S&Gの「パセリにセージ、ローズマリーとタイム」にも気を取られたりしていたのでラストシーンがあまりにも有名なこの映画のカメラワークと映像編集の繊細さは特に印象に残っていなかったのですが、オリジナルのアスペクト比で初めて観る今回はオープニングのスタッフクレジットが流れる空港のシーンからカメラワークにすごく期待が高まりました。心理描写をカメラワークとそれを繋いでいく見せ方で上手く表現していてるあたりがラストシーンよりも今回は印象深く、とても惹かれました。フレーミングは今世紀初頭流行のスチールフォトみたいです。i