またまた、埋もれてしまうには惜しい映像作品のお話。
映像作品と書くと仰々しいけれど、何の事はない1タイトル5分かそこらのCGアニメ「POPEE the ぱフォーマー」。
2001年頃にKIDS STATIONのなかで放映されていたらしいのですが、最初の出会いは、うちの子供が保育園児の頃、インターネットで無料配信されていたのを見ていたのです。ゲラゲラ笑って見ていて、「また、アニメ見てる」と、あまり気に留めていなかったのですが、あれ〜、このアニメには台詞が一切ない。「何だこれ!」そして主題歌はタモリのハナモゲラ語じゃないけれど、東北訛りの意味不明言語で歌われていて、印象的。そのうち、すっかりはまってしまって、その後、全タイトルDVDを買ってしまいました。
ヴォルフサーカス団の見習いクラウン(道化)の「ポピー」。その助手でお人好しでフライドチキン好きのオオカミの子供らしいといわれている「ケダモノ」。ポピーの父親かもしれない謎の男「パピィ」の繰り広げるブラックでシュールでちょっとグロもあるギャグアニメ。お子様にはおすすめできる作品ではありません。地上波のTV放映はもしかしたらタイトルによっては厳しいかも、というCGアニメです。
ポピーの子供っぽい意地悪さに妙に共感できたり、素顔は謎のケダモノのお面の表情が面白かったり(子供とこのお面を紙に書いて遊んだりしたんだった)。色彩構成もとてもきれいなのです。
『Knife Thrower』は傑作。『VS God』や『Dark Side』も秀逸。
一人ぼっちになったポピーが寂しさのあまり自己複製して仲間を増やしていく話
『Loneliness』も印象的。何回か見てもまた楽しめるのは、台詞にたよらない構成のせいかもしれません。さすがにYou Tubeには全作あるみたいです。[ida]
監督は増田龍治という人。
監督公式HP内の「POPEE the ぱフォーマー」