
切り抜き使用の商品写真の撮影を依頼されたのです。
商品は、小さめのボトルや箱など。1カットに付きいくらか撮影料を決めたいとのことで、最初の打ち合わせの時に撮影商品が3点程あったので、実際撮影して納品状態のものをお見せした上で撮影料を提示しようということにしたのです。
A4に3点プリントして、CD-Rにデータ。
物を支えているアクリルのキューブなどは消して、ほぼ、切り抜きされた状態にちかい背景や支柱などのないプリントです。(クリッピングパスなどはもちろん付けていません)
物全体にフォーカスがくるように数枚を合成しているので、20~30cmぐらいの大伸ばしにも印刷できるクオリティです。
ただし、撮影商品はそれぞれ2点しかないので、物自体のコンディションは必ずしも良くなかったりしますが、あゆの顔みたいにはいろいろ消したり、強調したりはしません。
これで、¥XX,000/1点でと思っていたのですが、仕上がりを持って行って話を聞いてみると、プリントは必要ないし、CD-Rもなくてサーバー納品でよい、印刷サイズ350dpiで10cmあれば、充分。物自体のコンディションの問題はレタッチできるから大丈夫。前のカメラの方は¥X,000/1点だったとのことで、見積もりを変更しました。
それで、化粧品ボトルの撮影をしたのですが、ボトルの下を支えているアクリルなどはそのままで渡したところ、「切り抜きの写真」なのに何故との問い合わせがあり、こちらは、「切り抜き用の商品写真の原稿」との認識が「切り抜かれている商品写真」にすりかわってしまったわけです。
最初に渡したものは金額が高くないと見合わない...。のよ〜(私的には....)。切り抜き用の写真って実はとても難易度が高い。(ボトルなどはそのうちに高性能立体スキャナーみたいな、透明な部分も金や銀の文字なども判断して画像に置き換えてくれるマシンでもできちゃったりして)
説明して、商品を支えたりしているの物体は消して納品しましょうということに落ち着いたのだけれど、どこまで画像に手を入れたらいいのか悩むところ、結局のところはどのようにその写真を使うかで、画像処理の仕方は変わってくるわけだし。
「あゆの顔」的処理を求められて困ることが最近よくあります。
写真はM2でも愛用のkoziol社のトイレブラシ。ポジで撮影していたころのもの。当然支えはポジに一緒に写し込んだままで納品でした。[ida]