
iTunesを介して音楽を聴くようになって久しいけれど、曲順で「オイオイ違うよ〜」って事が頻繁に発生します。
設定次第で解決する事なのかもしれませんけれど、私の場合は聴きたいアルバムを探すのにも苦労したりしている現状であります。
例えばビートルズの「ABBEY ROAD」それぞれ単独で聴いても良い曲が沢山ありますが、特にB面はiTunesでシャッフル設定中に曲がかかると違和感たっぷり。 「この曲の前はコレで、その後はコレ!じゃないと」 って感じでイラっとしたり、、、。
写真でも同じ様な事が発生することは多々あります。
写真にも並び順があったり、一連のなかで、メインの写真、それを補足するサブの写真、左右ツインで見せるためにフレーミングして撮影してあるもの などなど。
ぶつくさとブーたれていても面白くないのでここ半年、私が取り組んでいるのは写真素材単体での提供ではなく「アルバム」として完成されたものを作って写真を提供するということ。
「アルバム=プリントされ編集された実体ある形になること」 を前提に撮影し、写真のプリントは本として体裁を整えたものを提供するという試みです。
本にするにあたってはオンデマンド印刷のフォトブックのサービスが各種ありますので題材に応じてそちらを利用します。
何百部を印刷+製本する場合と違って、オンデマンド印刷のサービスでは1冊の単価は大きく変わりませんし、今や恐ろしく進化した高精細なインクジェットプリントで出力したものをファイルブックに収めるよりもコストはかかりません(インクジェットプリントの方がインクの色数が多く、それはそれは深みと階調がより表現されプリントされますけれどネ)
このブログの写真は私のフォトブック19作目、そのアルバムというコンセプトの試みで撮影、編集した記念すべき一作目。
ジュエリー作家の方の作品写真集で、私以外のフォトグラファーが撮影したボジフィルムや写真データも数点収録しております。
作品はお預かりしてスタジオで撮影しています。ポジのスキャニングも初めて試みました。
今後、写真は個別に他の媒体に展開されることがあるかもしれませんが、ここにある写真はこのフォトブックに収録するための写真として、紙の素材や色や大きさを特定し固定されているわけです。
近年、色々な写真の見せ方が出現してきて、同じ写真がWebでも印刷でも見栄えする様にという撮影時のオーダーもあります。しかもWebは日々進展しつつ、実際のユーザーの環境は???ですよね。
この、アルバム(=フォトブック)という見せ方では明確にこのアルバムのための写真となりますので、実際のユーザーの環境は???などは無視して現物として在るものなのです。
今回のフォトブックではジュエリー作家 内田良子さんの蜜蝋のジュエリー73作品を40ページで紹介しております。そのうちこのブックのために撮り下ろして掲載した写真は48カット、フォトブックはアスカブックを利用しました。
[伊田 淑乃]