前回に引き続き『切り抜き』について
リニューアルしたホームページにはイメージサンプルとして『切り抜き』と『フォトレタッチによる画像演出』のカテゴリを作って作例を置いてあります。
ここに掲載したものも『切り抜き』の作例写真から。
ここでの解説はポストカードサイズからA3サイズまでの印刷物に使用することを前提にしております。
服は身体に着けてこそ形が綺麗に見えるので、本来ならモデルに着せて写真に撮りたいところですが、『切り抜き』の場合は置いて上から撮ったり、トルソに着せて撮ったりします。
服だけのイメージが欲しい場合は襟から上をくり抜いたトルソを使ったりすることもあります。透ける素材の場合は透け透けのトルソを使ったり、置いて撮る場合もガラスやアクリル板などの下に照明を仕込んで撮ったりします。
フラットに置いた状態で、その服の特徴を見せつつ見栄えの良い絵にするには技術が必要です。
これはトルソに着せた場合も同様でカタログ撮影ではそのための洋服スタイリング専門スタッフの見事なピン打ちワザ、袖や裾処理ワザでサポートしてもらったりすることもあります。
サンプルの写真は水着です。
これらの素材は伸縮するので置いて撮るとどんな形なのかさっぱりわからなくなってしまいますのでこのようなトルソに着せたりパンツトルソ(←正確な呼称がわからない、、、、)に履かせて撮影しております。
そして、残念ながら白いトルソに水着を着せて、トルソと一体での『切り抜き』撮影をしただけではこのような写真には仕上がりません。
このサンプルでは主役の水着を引き立たせ、トルソの存在感を薄めるための画像処理を撮影後に手を加え調整しているわけです。撮影後のお手入れは地味な作業ですがとても重要です。
『切り抜き』って結構面倒な撮影です。撮影もその後の画像処理も。
大量に点数がある場合はその限りではありませんが、STUDIO M2から納品されたデータを扱う次の行程の人には好評です。
きちんと白地に抜いたデータになっておりますので。