背景を無くして被写体だけを見せる『切り抜き』のイメージ(=画像)は使い方に汎用性が高いので依頼が多い撮影です。
広告のための『切り抜き』商品イメージはその商品の代表的な顔となるわけですから「色、形、質感、全部見せて、しかも本物より素敵に!」と要求されるケースが多く、ある意味、究極の商品撮影かもしれません。
色、形、質感、全部見せて、しかも本物より素敵な画像をカメラと照明によって作るのは実のところもの凄く大変なのです。背景や、素敵な小道具で演出することはできないのですから。
ピカピカと光沢のあるモノにはレンズが映り込むわけですし、モノを取り巻く全てが影響するのです。小さなモノの場合はフォーカスの問題も発生します。
というわけで、レンズの存在や撮影する空間に影響されないCGの方が商品イメージを作るのには優位というわけです。(『切り抜き』イメージに限ったことではないかもしれませんが)
そのようなイメージが欲しい場合はCGの専門の方にオーダーする方が良いでしょう。
私達は実物に光をあててイメージを作ります。
ここに掲載したアクセサリーの写真も白地の紙に『切り抜き』使用で印刷されることを前提に撮影しています。
影がついておりますがこれは切り抜いた後に画像ソフトで付け足したものではありません。
白い紙やアクリル板にこのアクセサリーを置いて光をコントロールするだけでは残念ながらこのようには表現できません。
モノがしっかりくっきり浮かび上がって見えるようにコントロールして撮影した後に影のための撮影をしています。影があった方が白地の紙に印刷された時により引き立って見えると判断したからです。
とういうわけで『切り抜き』といっても色々と表現方法があります。
STUDIO M2のホームページを1月にリニューアルしました。
その中に
『切り抜き』のイメージを集めたものを掲載しておりますので撮影をオーダーする時の参考にご覧下さい。メニューのCut Outのところです。